KnotCMSとは
KnotCMSは、NotionのデータベースとFramer CMSのコレクションを対応させ、Notionに書かれた内容をFramerのサイトに反映させるサービスです。Notionのプロパティ(項目)とFramer CMSのフィールドを最初に一度だけ対応づければ、あとはNotion側の編集が自動的にFramerへ届きます。
KnotCMSはFramer CMSを置き換えるものではありません。サイトが読み込むCMSはこれまでどおりFramer CMSで、Framerプロジェクトの構成もそのままです。KnotCMSはその横で、内容を送り込む配管として動きます。レイアウトもコンポーネントも公開フローも変更する必要はありません。
結果として、「文章を書く人」と「デザインを持つ人」が同じ人である必要も、同じツールに入る必要もなくなります。
なぜ手作業のコピーでは続かないのか
納品したFramerサイトの更新依頼は、メールやチャットで不定期に届きます。見出しの修正、新しい記事、メンバー紹介の差し替え。ひとつひとつは数分の作業ですが、予定に入っておらず、デザインの作業を中断させ、稼働中のサイトの数だけ毎週繰り返されます。5サイトを運用していれば、誰も請求していない定期業務が静かに増えていきます。
かといってクライアントにFramerのアクセス権を渡すのは、多くの場合は適切ではありません。Framerはデザインツールです。誤字を直したいだけの人にプロジェクトの鍵を渡せば、ひとつの操作でレイアウトが崩れる可能性がありますし、納品済みの案件に追加の席の費用もかかります。
Notionであれば、多くのクライアントがすでに使っています。編集はNotion、デザインはFramer、その間の同期をKnotCMSが引き受ける、という分担です。
設定の手順
設定はサイトごとに一度だけで、所要時間は5分ほどです。必要なのはFramerプロジェクトとNotionデータベースの編集権限で、クライアントの操作は最後の一手順だけです。
- 1. Framerプロジェクトを接続する。FramerでServer APIキーを発行し、KnotCMSに登録します。これによりエディタの外からCMSコレクションへ書き込めるようになります。
- 2. Notionデータベースを接続する。NotionでKnotCMSを承認し、対象のデータベースを選びます。Notionはインテグレーションに明示的に共有されたページしか公開しないため、一覧に出てこない場合はまずデータベース側で共有してください。
- 3. フィールドを対応づける。Notionの各プロパティを、対応するFramer CMSのフィールドに割り当てます。対応づけなかった項目は推測されず、単に無視されます。
- 4. スラッグ項目を決める。CMSの各アイテムには、重複のない空でないスラッグが必要です。スラッグに使うNotionのプロパティを選び、同じ値の行がないことを確認してください。重複と空欄は同期が止まる最も多い原因です。
- 5. Notionページをクライアントに共有する。クライアントに必要なのはこれだけです。Framerのアカウントも、新しく覚えるツールもありません。
クライアントが編集したあとに起きること
クライアントは普段どおりNotionで編集します。KnotCMSがその変更を受け取り、Framer CMSのコレクションに反映します。
重要なのは、反映された内容が既定では下書きとして入る点です。Notionに一文書かれただけでサイトが更新されることはありません。内容を確認したうえで、公開のタイミングはあなたが決めます。
その確認が不要なサイトでは、自動公開をオンにできます。更新頻度が高く、速さのほうが重要なコンテンツ(更新履歴、採用情報、ブログなど)に向いています。
Framer公式のNotionプラグインとの違い
Framerは公式の無料Notionプラグインを提供しています。自分で運用しているサイトであれば、こちらが適しています。無料で、公式に保守されていて、エディタを開いてボタンを押すだけです。
違いは同期が実行される場所です。公式プラグインは、編集権限を持つ人がFramerエディタ内でプラグインを開いてSyncを押したときに動きます。つまりクライアントがNotionを更新しても、誰かがFramerを開くまで何も起きません。KnotCMSは自社のサーバー上で動き、有料プランではNotionを1分ごとに確認してFramer CMSを同期し、必要であれば公開まで行います。誰もFramerを開きません。納品後のサイトで効いてくるのはこの違いです。
どちらが向いているかは案件によります。公式プラグイン・オンページ編集との詳しい比較(英語)では、公式プラグインのほうが優れている点も含めて整理しています。同期がエラーになったときの対処は同期エラーの原因と確認手順(英語)にまとめました。
料金
無料プランでは1サイトを接続でき、同期は1日1回、合計10回まで、1回の同期あたりCMSアイテム50件までです。実際のクライアントサイトを接続して、一連の流れを確認するには十分です。
Starterは1サイトで月額9ドル(年額85ドル)。1分ごとの同期、無制限の同期回数、任意の自動公開が使えます。Studioは5サイトで月額39ドル、Agencyは20サイトで月額99ドルです。料金はサイト数で決まり、Notionを編集する人が何人いても変わりません。
こうした場合に向いています
KnotCMSは「納品後の運用」という一点のために作られています。クライアントはNotionで書けるがFramerには入れたくない。稼働中のFramerサイトを複数運用している。納品済みの案件にFramerの席を追加する費用やリスクは避けたい。こうした状況が当てはまるなら向いています。
ただし、クライアント自身がデザインやページ構成を変更する必要がある場合には適していません。それはFramer本体の役割で、同期ツールが代わりを務めることはできません。
よくある質問
クライアントにFramerのアカウントは必要ですか?
必要ありません。共有されたNotionページにアクセスできれば十分です。Framerにログインすることがないため、追加の席の費用も、操作ミスでレイアウトが崩れる心配もありません。
KnotCMSはFramer CMSの代わりになりますか?
いいえ。サイトが読み込むCMSはこれまでどおりFramer CMSです。KnotCMSはそれをNotionの内容で最新に保つ役割で、Framerプロジェクトやレイアウト、公開フローはそのままです。
クライアントの編集はすぐ公開されますか?
既定では公開されません。同期された内容はFramer CMSに下書きとして入るので、確認してから公開できます。確認を省きたい場合は、サイトごとに自動公開を有効にできます。
設定にはどのくらい時間がかかりますか?
サイトごとに5分ほどです。Framerプロジェクトの接続、Notionデータベースの接続、フィールドの対応づけ、スラッグ項目の指定、Notionページの共有。これを各サイトで一度行うだけです。
Googleスプレッドシートには対応していますか?
現時点では未対応で、対応を予定しています。KnotCMSはNotionを最初の対応先として、順次コンテンツソースを追加できる設計になっています。
日本語のコンテンツは同期できますか?
できます。Notionに日本語で書かれた内容はそのままFramer CMSに同期されます。ただしスラッグは英数字で指定することをおすすめします。日本語だけのスラッグは空と判定される場合があるためです。